高専のころに習ったグラフ理論の考え方が、デジタルマーケティングの実践の場でめちゃくちゃ役立つなぁと思う日々です。
SEOならページランクの仕組み理解や、リンクジュース調整やコンテンツのテーマ性の伝達の最大化に、SNSならインタレストグラフやソーシャルグラフをどう情報伝播させていくか、などの場面で活きています。
高専のころに習った「グラフ理論」が、SNSでどう波及させていくかの設計に活きるなぁと思う日々。初期拡散はこうで、次にこのクラスターに伝搬できて…といった感じで。
感染症の拡大や、流行の科学などにも活用されている理論で、この記事がわかりやすくておすすめです。https://t.co/mPJHVTcUL6
— ムロヤ (@rmuroya) December 2, 2018
グラフ理論とは
グラフ理論については、ざっくり説明すると、「何かと何かのつながり方を科学できるやつ」「点と線の関係がわかるやつ」と理解してもらえればと思います。
これは母校から引っ張ってきたpdfの一部。
「この技術は,Googleなどの検索サイトやfacebookなどのSNS分野で利用されています!」のとおり。
詳しい説明については、こちらの記事を参照いただければと。都道府県を例にわかりやすく説明されています。
日本の中心はどの県だ?グラフ理論(ネットワーク)の基本的な諸概念
HIP HOPでわかるネットワーク分析みたいな分析にも使われます。
(グラフ理論といえば「ケーニヒスベルクの問題」。懐かしい。)
明日のグラフ理論の勉強会では、オイラーグラフについての問題を扱います。オイラーグラフは、いわゆる一筆書きができるグラフです。
画像は、ケーニヒスベルクの橋問題の図 pic.twitter.com/x6H4W5EdZX— pon3 (@pon_three) August 26, 2017
ネットワークでの情報伝播の設計が捗る捗る
このグラフ理論の基礎を頭に入れておくだけで、ネットワーク分析が捗って、どういうつながりの種類(プライベートグラフ、ソーシャルグラフ、インタレストグラフ等)によってリーチし、波及させていけるかをシミュレーションしやすくなります。
ターゲットユーザーへのリーチ(到達)を科学しやすくなる感じです。初期拡散はこうで、次にこのクラスターに伝搬できて…といった感じでで、SNSマーケティングの戦略設計もしやすくなります。
<参考になる記事>
・本当のインフルエンサーとは、自分の投稿をリツイートしてくれる人|ビッグデータを扱うjigen_1さんの語るTwitterオーガニック論とは?
・口コミ拡散のためにはコンテンツが1番、では2番は何に?|jigen_1さんが語るツイートが拡散する仕組みとは
「OBJECTIVE、WHO、WHAT、HOW」のフレームワークに則ると、「WHO」に「WHAT」を届けるにはどの「HOW」が効率がよいか、を考えやすくなりますね。
グラフとリーチの例
色々ありますし、厳密には違いますが、一例としてはこんなところでしょうか。
ウェブにおける「URL」と「リンク」の関係、ソーシャルメディアなら「アカウント」と「フォロー・フォロワー」など自分なりにいろいろ整理してみて思考の体系化をしておくと、最適な戦術選定につなげやすくなりそうです。
例)
・「ハッシュタグ」による「インタレストグラフ」へのリーチ
・「インフルエンサー」による「インタレストグラフ」へのリーチ
・「クラスター」による「インタレストグラフ」へのリーチ
・「フォロワー」による「ソーシャルグラフ」へのリーチ
・「拡散」による「二次伝搬のソーシャルグラフ」へのリーチ
・「ジモメン」による「プライベートグラフ」へのリーチ
・「同級生」による「プライベートグラフ」へのリーチ
▼インタレストグラフについて
Twitterの所謂「インタレストグラフ」の象徴ともいえるハッシュタグを、友だちの動向にしか興味がないFBが採用とは如何に。Twitter的なるものの包摂?単なるトレンド追随?|Facebook、ハッシュタグ(#)の提供を開始 http://t.co/BLiBvYrGcf
— 織茂洋介 (@yorimo) June 14, 2013
▼ソーシャルグラフについて
これぞソーシャルグラフ(一部異物が混入されているけど) pic.twitter.com/w376gsQDtJ
— ムク (@muku_the_dog) December 4, 2018
▼プライベートグラフについて
”まずは自分の好きなことをつぶやいてインタレストグラフでTwitterを継続的にやること。そしてプライベートグラフでTwitterをしているフォロワーを集める。そうすると段々とバズる→バズるアカウントには法則がある” TwitterおじさんとWeb系ツイッタラーが語る、Twitter論 https://t.co/14ekSTcpbG
— 青野 祐治(Yuji Aono) (@yuji_blfd) December 19, 2017
もっと知りたくなったらおすすめの本
グラフ理論ドンズバではないですが、超絶面白かった本はこちらです。
<おすすめ書籍>
ウェブはグループで進化する
つながり 社会的ネットワークの驚くべき力
新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
個人的に『新ネットワーク思考』がイチオシです。
知ってる人は知ってる『新ネットワーク思考』はサイコーすぎるので、仕事でインターネットに関わる人はぜひ読んでほしい。増刷しまくってる名著。
SEOならページランクだし、SNSならソーシャルグラフ・インタレストグラフについての理解が深まります。この図だけでもご飯3杯食べられる。 pic.twitter.com/ttny8lgXMQ
— ムロヤ (@rmuroya) December 7, 2018
学生の頃でも学びに無駄はないですね。
スティーブ・ジョブズ氏の言う「コネクティング・ドット」とはこれまさに。