もしもゼロからグロースハックに取り組むなら
ざっとまとめると、以下の手順になるかと思います。
・KGI/KPIを設計して、引くべき運用レバーを特定する
・Google AnalyticsやGTMなど解析ツールを導入する
・A/Bテストツールを導入する
・コンバージョンに近いファネルから課題を洗い出す
・インパクト、工数、確度でアイデアの優先順位を決める
・実験実験実験
・フォームやCTAの改善はインパクトが高いので、後ろを振り返ることがないレベルまで改善し尽くす
・UI改善以外の機能開発にも取り組む
・知識やスキルが足りなければ、学習するなり、外部から調達する
・実験の学びをチーム共有
・実験実験実験
です。
アクセス解析のGoogle Analyticsも、データ計測のGTMも、A/BテストツールのGoogle Optimizeも全部無料。事例もウェブで検索すれば大量に見つかりますし、UI改善レベルならHTML/CSSをちょちょいといじればいいので、超簡ですね。
あとは習得しようとする気持ち、実験をする思考と行動があればいいのです。グロースハックはお金がなくてもできる、やればやるだけ個人の武器にもなると思います。
グロースハックをやってるつもりでもうまく行かないなら
グロースハックとPDCAサイクルは切っても切り離せません。
なので、うまくいかないということは、
①仮説が粗く、検証から学びが得られず、積み重ねになっていない
②データ・ドリブンになっていなく、現状把握と結果把握にズレがある
③統計的判断が弱い(統計的有意差になっていない)
のどれかが多いと思います。
それぞれの解法として、
①は、フレームワークで仮説構築の思考法を習慣づけていき、
②は、GAとかGTMの設定ちゃんとしようね、ちゃんと診ようねの話で
③は、A/Bテストにまつわる統計のインプットをする
です。
これで、グロースチームの土台はできてくるはず。基礎 is 大事なので、当たり前すぎることを徹底して染み込ませるのが本当におすすめです。
※データでも答え合わせができなかったときは、サイト訪問者にとってマジで価値ある知覚の変化だったかどうかを振り返ってみるのがおすすめです。
グロースハックは戦術ではなくプロセス
ユーザー理解はマーケティングの土台。
なんとなくバナーやLPの文言を変えてみた、色を変えてみたなどのA/Bテストを繰り返していくことでも、ある程度のコンバージョン率を向上させることはできますが、それ以上の改善インパクトを生み出すには深いユーザー理解、ユーザーインサイトの獲得が不可欠です。
そのほかにも、グロースの加速のため、ハイテンポな実験や、実験結果からの学習のストック化、ペアプログラミングならぬペアマーケティングの実施など、仕組み仕掛けの整備をしくと良いと思います。
グロースハックは極めるようとすればするほど、T字型スキルでいう横のラインの広範な知識・スキルが求められてきます。
コンバージョン最適化に求められる知識やスキル
統計学
心理学や説得技法
コピーライティング
アナリティクス
UI/UX
消費者への深い理解
実装のweb技術と、まだまだあるけど、どんな領域も極めれば極めるほど総合格闘技化していきます。
— ムロヤ@マーケター (@rmuroya) July 13, 2018
際限がないようにも思えますが、自分の好きと強みを軸にしてかけ算を増やしていくことが、グロースの引き出しを効率的に増やせると思います。