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NPOのためのSEO対策のポイントまとめ

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こんにちは、マーケターのムロヤ(@rmuroya)です。本業はデジタルマーケティングで、NPOでプロボノもやったりしてます。

悩んでいる人が多そうな「SEO(検索エンジン最適化)」について書いてみました。

SEOを通じて、社会課題に興味・関心をもっている人に効果的にリーチしていきたい方、「お問い合わせ」や「寄付」など、Webでのなんらかの成果につなげていきたいと考えている方のご参考になれば。

また、この知識は、Googleが非営利団体向けに提供している「Google Ad Grants(グーグルアドグランツ)」の活用ヒントにもなるかと思います。

SEOに飛びつく前に…

SEOについては色々な誤解であったり、人によって捉え方が違うマーケティング手法です。

なので、いきなり「よし!うちも本腰を入れてSEOに取り組むぞ!」と方法論に飛びつく前に、「そもそもとして、うちのNPOはSEOに取り組むことが、今のフェーズやリソース的に本当に効果的なのかどうか」について考える方がよいです。

実はfacebookなどのSNSが良かったり、コツコツとイベント運営を積み重ねる方が良い、なんてこともあるでしょう。

では、どういう状況ならSEOに取り組むと効果的なのでしょうか?

NPOに知ってほしいSEOのホントのところ

Webマーケティングに取り組み始めて間もないようなNPO向けに挙げさせていただきますと、

① SEOでは「検索キーワード選び=ターゲティング」となる

② 「この検索キーワードで1位をとりたい!」って思っても、それに対応するページがなければ上位表示されることはない

③ 検索キーワードによっては、月間の検索回数が全然ちがう

といった感じでしょうか。順に説明します。

① SEOでは「検索キーワード選び=ターゲティング」となる
SEOはあくまでGoogleやYahoo!の検索によってリーチできる手法であり、NPOにとってリーチしたい人たちの検索行動の取り方次第で、全然リーチできなかった…ということも十分にあり得ることです。

「この社会課題について啓発したかったんだけど、顕在化してないからそもそも検索なんてされてなかったわー」とかですね。

SEOでは「検索キーワード選び=ターゲティング」なので、誰にリーチしたいのか、から検討する必要があります。(マーケティングマネジメントで言う、STP→4Pの流れです)

② 「この検索キーワードで1位をとりたい!」って思っても、それに対応するページがなければ上位表示されることはない
自身の日々のGoogle検索のやり方だったり、これら検索エンジンの用途を改めて考えれば当たり前の話ではあるのですが、検索エンジンは「あくまで検索した人にとって良いと思われる順にランキングされて検索結果に表示される」ものです。

この掲載順のつけ方を、世間では「Googleのアルゴリズム」と呼んでいます。

従って、ある検索キーワードで上位表示をしたいのならば、その検索キーワードの裏にある「悩み」や「課題」に思いを馳せて、それを解決してあげられるページを作って提供してあげることです。

検索は質問で、検索結果は回答のリストとイメージしてもらえれば理解しやすいかなと思います。

ということで、検索キーワードに対して満足させられるページがないと、上位表示されることはない、というものです。

③ 検索キーワードによっては、月間の検索回数が全然ちがう
ある業界の売上高は市場規模に左右されるように、検索にも市場規模があります。

この検索の市場規模は「検索回数(検索ボリューム)」と呼ばれるもので、例えば「あああ」は月間で8,000回検索されているけど、「いいい」は月間300回、「ううう」は月間10回未満のように、世間の検索ニーズの大小が検索回数になって現れます。

Googleトレンドで、世の中の検索ニーズの推移がみれますし、


(こちらは「twice」のGoogleトレンド。グラフ中には2つの急上昇トレンドが見られ、2017年7月頃は日本デビューの時期、2017年12月頃は紅白歌合戦出演決定のタイミングと、世間を賑わせている時期に「twice」の検索回数が伸びていることがわかります。)

また、Googleが提供する「キーワードプランナー」というツールでも確認できますので、月間検索回数が極端に少ないキーワードばかりで一生懸命SEOを頑張って徒労にならないように、データで判断していきましょう。

まずやっておきたいこと

・せめて団体名で検索したときに、ちゃんと検索結果に上位表示されるように調整しておきましょう。

・WordPressでウェブサイト運営されているNPOが多いと思うので、「All in One SEO Pack」のプラグインを入れておくとよいです。

・Google AnalyticsとSearch Consoleなどの解析ツールを導入しておきましょう。

・ソートリーダーシップとして、その道の先駆者としての情報発信をしていくのがよいと思います。

などと色々書きましたが、実務については、力を発揮したがっているSEO経験者、Webマーケターを探して担っていただくのが良いと思います!キャッチアップが大変ですし、本腰入れてやろうとするとリソースも必要なので、プロボノの募集をかけてみたり、知り合いに声をかけてみたり、Webマーケに関する勉強会に参加してみたりと、外部人材の登用もご検討されてみてはいかがでしょうか。

>この記事をご覧になっているSEO経験者、Webマーケターの皆様

プロボノは、本業のスキルを他業界で発揮できる機会になりますし、普段は出会うことがないような方々との交流もあったりと、面白いですよ!

以上、ご参考までに。
(SEOのご相談があれば、Twitterなどでコンタクトいただければと)

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